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はじめてのAndroidアプリ作成

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文字列を描画するプログラムを作り解説します。

ソースコードの追加

ソースコードを追加する手順は次の通りです。今回は、「StringEx」と「StringView」の2つを追加します。

①プロジェクトウィンドウの左上のドロップダウンリストで「Android」を選択し、ソースコード追加先を右クリックし、ポップアップメニュー「New」→「Java Class」を選択します。

②Nameにクラス名(今回は「StringEx」と「StringView」)、Kindに「Class」を指定し、「OK」ボタンを押します。

StringEx.javaの編集

パッケージ宣言(1行目) 「package」はそのクラス自身のパッケージ名、「import」は利用するクラスを指定する予約語。

アクセス修飾子(6行目)「public」は「アクセス修飾子」と呼ばれ、他のクラスや他のパッケージからアクセスを許可するかどうかを指定します。

「private」は同じクラスからのアクセスのみ許可します。「指定なし」は同じパッケージ内のクラスからのみアクセスを許可します。「protected」は同じクラスかサブクラスからのアクセスのみ許可します。「public」はすべてのアクセスを許可します。

クラス定義(6行目) Javaではプログラムの最小単位を「クラス」と呼びます。Androidでは「Activityクラス」が土台となるクラスで、すべてのAndroidアプリはこのクラスを継承しています。

メソッド定義(9行目) Javaではクラスで持つ処理のことを「メソッド」と呼びます。単純なAndroidアプリのプログラムの場合、「onCreate」という名前のメソッドが1つだけ存在します。起動時に最初に実行されるメソッドです。

タイトルの非表示(11行目) Activityクラスは、初期状態のままだと画面上端にタイトルが表示されます。必要ない場合「Window.FEATURE_NO_TITLE」を指定し、非表示にしましょう。

ビューの設定(12行目) 画面にビューを指定するには、ActivityクラスのsetContentView()メソッドを使います。

StringView.javaの編集

Viewクラス(9行目) ビューの土台となる機能を持っているクラスで、ビューとなるクラスはこのクラスを継承します。

背景色の指定(13行目) ViewクラスのsetBackgroundColor()メソッドで行います。

描画メソッド(17行目) onDraw()メソッドをオーバーライドし、画面に文字列や絵などを描画することができます。

アンチエイリアス(20行目) 文字やラインを滑らかに見せる処理のことです。PaintクラスのsetAntiAlias()メソッドで有効にできます。

文字サイズと文字色の指定 文字サイズを指定するには、PaintクラスのsetTextSize()メソッドを使用します。

画面サイズの取得 ViewクラスのgetWidth()メソッドとgetHeight()メソッドを使います。

文字幅の取得 PaintクラスのmeasureText()メソッドを使用。

アセントとディセントの取得 「g」のようにベースラインより下にはみだす文字が存在します。ベースラインより上の高さ「アセント」とベースラインより下の高さ「ディセント」に分けて取得できます。

文字列の描画 CanvasクラスのdrawText()メソッドを使用。アンチエイリアスや文字色や文字サイズといった設定が反映されます。

マニフェストファイルの編集

「マニフェストファイル」はアプリ設定を行うファイルで、「アプリ名」「アイコン」「パーミッション」などの情報や、どのような「アクティビティ」「ブロードキャストレシーバー」「サービス」「コンテンツプロバイダー」を持つなどの情報を記述します。「app/src/main/AndroidManifest.xml」を選択し編集できます。

今回は、<activity>タグを<application>タグの内側に追加して、アプリで「Stringアクティビティ」を使うことを宣言します。

「マニフェストファイル」を上記のように編集してください。

Androidアプリの実行

実行方法は以下の2つです。

  • エミュレーターでの実行
  • Android端末での実行

エミュレーターでの実行

「エミュレータ」は、パソコン上で実行を確認できる便利なツールです。Android Studioインストール時はエミュレータが存在していません。「Android仮想デバイスマネージャ(AVD)」で設定を追加しましょう。

①Android Studioのメニュー「ツール」→「AVD マネージャー」を選択します。

②「仮想デバイスの作成」ボタンをクリックします。

③今回は、「Phone」と「Nexus 5X」を選択して、「Next」ボタンをクリックしてください。

④使用パソコンのOSが32ビットの時は、「x86」、64ビットの時は「x86_64」を選択して、「Next」ボタンをクリックします。

⑤設定を確認して「Finish」ボタンをクリックします。

⑥追加後は、緑三角の実行ボタンで実行できます。

エミュレータは起動させたままで、Android Studioの画面に戻ります。

①Android Studioのメニュー「実行」→「実行 ’app’」を選択します。

②先ほど作成した「Nexus5X API 24」を選択してください。

プロジェクトのビルドが行われて、アプリが実行されます。

          実行結果

いかがでしょう、流れを理解できましたか。

アプリを起動するときは毎回エミュレータの起動に時間がかかります、あらかじめエミュレータを起動した状態でアプリを実行するようにしましょう。

次回は図形やイメージの描画を学習していきます。

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