
キーボードからいろいろな文字を入力させ、その値を出力するコードを記述してみましょう。
String str = br.readLine();
という部分が重要です。実行画面がユーザーからの入力を待つ状態で止まります。文字列をキーボードから入力し、Enterキーを押してください。「str」部分に、入力した1行の文字列に関する情報が読み込まれます。
「str」という言葉がキーボードから入力した文字列を意味することになります。「str」という言葉でなく自分で決めてもらってかまいません。


実行すると、「文字列を入力してください。」というメッセージが画面に出力されます。「こんにちは」と入力し、Enterキーを押してください。「こんにちはが入力されました。」と出力されます。
数値を入力する
今度は数値を入力させるプログラムを作りましょう。
但し、数値を扱うには、「キーボードから入力した文字列を数値に変換する」という作業が必要になります。


int num = Integer.parseInt(str);
という文に注目してください。この文は、入力した文字列をあらわす「str」を整数に変換して、int型の変数numに読み込む
という処理をあらわしています。入力した「5」をint型の変数numに読み込むには、この変換文が必要です。キーボードから入力した「5」は数をあらわす数値の「5」とみなされず、int型の変数には格納できないのです。
入力した文字列をdouble型の数値に変換したい場合であれば、
double num = Double.parseDouble(str);
と記述してください。
コマンドライン引数を使う
コマンドライン引数は、ユーザーが実行時に入力する値を受け取って、プログラムの処理に利用する機能です。次のようにmain()メソッドの引数として定義されています。


乱数(ランダムな数)
正の整数で指定範囲の乱数を生成する場合は、RandomクラスのnextInt()を使います。




上記のSystem.out.printfに注目してください。%7.3f¥nと書式を設定しています。
小数第3位の7桁で出力し¥n(改行)してください、という意味です。
誤った入力
もしユーザーが誤った値を入力した場合はどうなるでしょうか?例えば整数を入力するプログラムに対して小数を入力してしまった場合はどうなるでしょう?正しい表示がされなかったり、予想外のエラーがおきます。
Javaではこのようなミスによるエラーがおこったときに特別な処理をすることができます。ユーザーの入力ミスを考えて、コードを記述しなければなりません。詳しくは後の章で説明します。